< img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=1094061016523056&ev=PageView&noscript=1" /> キャンプにポータブル電源は必要?容量と選び方を解説
JP

キャンプにポータブル電源は必要?用途・容量・活用シーンを詳しく解説

昨年の秋、友人と富士山のふもとにあるキャンプ場で一泊したときのことです。出発前に友人から「キャンプは一泊だけだし、スマホをフル充電して、ランタンを一つ持っていけば十分じゃない?わざわざポータブル電源まで買う必要あるかな?」と聞かれました。私はすぐには答えず、逆に「車載冷蔵庫やプロジェクターも持っていくつもり?」と尋ねました。友人は少し驚いた様子で、「持っていきたいと思ってる」と答えました。結局、友人は500Whのポータブル電源を持っていくことにしました。夜は冷たい飲み物を楽しみながら映画を見て、星空を撮影した後もスマホのバッテリーは十分に残っていて、ランタンも夜中まで点灯していました。翌日、撤収作業をしているとき、友人は「持ってきてよかった」と一言。

一方で、まったく逆のケースもあります。別の友人は2000Whの大容量モデルを購入したものの、キャンプのたびに重さが気になり、持ち運びや積み下ろしが面倒になって、結局、自宅に置きっぱなしになってしまいました。しかも、その友人のキャンプスタイルはとてもシンプルで、テントと寝袋、水を数本持っていくだけ。スマホも車内で充電すれば十分でした。彼にとってポータブル電源は必需品ではなく、むしろ荷物を増やす負担になっていたのです。

この記事では、自分がどのようなキャンプスタイルに当てはまるのか、ポータブル電源が必要なのかを判断できるように解説します。さらに、キャンプでポータブル電源が具体的にどのような用途に使えるのかを紹介し、キャンプの日数や使用する電化製品の種類に応じて、容量を選ぶ際の目安も解説します。

キャンプにポータブル電源は必要?

この質問に対する答えは、キャンプのスタイルによって異なります。テントと寝袋だけを持っていき、スマホは車内で充電する人もいれば、車載冷蔵庫や電気毛布、プロジェクターまで持ち込み、電源がないとキャンプを十分に楽しめない人もいます。

ポータブル電源があると便利なキャンプシーン

車で行くキャンプ。 これはポータブル電源が最も活躍する典型的なシーンです。道具は車で運べるため、背負って移動する必要がなく、電源の重さもそれほど問題になりません。こうしたキャンプでは、車載冷蔵庫、キャンプ用ランタン、スピーカー、プロジェクター、スマホやカメラの充電器など、さまざまな電化製品を持っていくことがよくあります。電気毛布や小型の電気鍋を持参する人もいます。これだけの機器を使うとなると、モバイルバッテリーだけでは電力が足りず、しっかりとしたポータブル電源が必要になります。

設備が十分に整っていないキャンプ場や野営。 こうした場所も、ポータブル電源が特に役立つシーンです。日本には、電源コンセントがなく、炊事棟にも共用の照明しかない自然派のキャンプ場が数多くあります。例えば、美山町自然文化村河鹿荘や安達太良高原野営場などです。こうした場所で一泊から二泊する場合、照明やスマホの充電、小型扇風機、電気毛布などに必要な電力を自分で確保しなければなりません。子どもや高齢者と一緒にキャンプをする場合、夜間の照明や暖房器具も必要になるため、ポータブル電源があると安心です。

冬キャンプや寒い季節のキャンプ。 寒い季節は、電力の必要性が高まります。冬は日照時間が短く、気温も低いため、スマホのバッテリーが早く減りやすく、夜間には照明や暖房器具も必要になります。電気毛布、充電式カイロ、場合によっては消費電力の小さい電気ヒーターなども活躍します。

連泊するキャンプ。 数日間にわたるキャンプでも、ポータブル電源の必要性を考えておきたいところです。一日あたりの電力消費が少なくても、二泊三日ともなれば、使用する電力量はかなりのものになります。また、連泊では自分で必要な電力を確保する場面が増え、途中で充電できる場所がないこともあるため、滞在中に使う電力量を考慮して電源の容量を選ぶ必要があります。

防災とキャンプを兼ねた使い方。 日本では、このような使い方も一般的です。台風や地震などの災害に備えてポータブル電源を購入し、普段は自宅に保管しておき、週末のキャンプにも持ち出して使うという方法です。一台を二つの用途に活用できるため、実用的な使い方といえます。防災への備えになるだけでなく、機器を長期間使わずに保管し続けることも避けられます。

キャンプでポータブル電源がいらないケース

設備が充実したキャンプ場。 電源付きサイトや照明、温水設備、さらにはWi-Fiまで備えたキャンプ場も日本には数多くあります。こうした場所であれば、スマホやカメラの充電はモバイルバッテリーで十分なことが多く、ポータブル電源をわざわざ持参する必要はありません。

軽量装備で楽しむ徒歩キャンプや登山キャンプ。 このようなスタイルでは、ポータブル電源は基本的に必要ありません。バックパックに入れられる荷物の量や重量には限りがあり、数キログラムにもなるポータブル電源を持ち運ぶのは現実的ではありません。持参する電化製品もスマホやヘッドライト、小型カメラ程度であれば、モバイルバッテリー一台で十分に対応できます。

車載電源が使える場合。 車にシガーソケットや車載インバーターが搭載されていれば、スマホやカメラ、消費電力の小さい機器などを車内で充電できます。長時間車から離れる予定がなく、車載充電の速度も十分であれば、別途ポータブル電源を用意しなくても済む場合があります。

電気をまったく必要としないキャンプ。 キャンプの目的が電子機器から離れて自然を楽しむことであれば、ポータブル電源は必要ありません。写真も撮らず、インターネットにも接続せず、夜は焚き火やランタンの明かりだけで過ごす。そんなキャンプスタイルなら、ポータブル電源を持っていくメリットはほとんどないでしょう。

キャンプでポータブル電源は何に使える?

照明や雰囲気づくりのための機器に給電する。 これは最も基本的な用途です。キャンプ用ランタン、イルミネーションライト、ヘッドライトの充電、懐中電灯などは消費電力こそ小さいものの、夜間に使えなくなると不便です。日本のキャンプ場には共用照明が設置されていることも多いですが、テントサイトまで歩いたり、トイレに行ったりするときには、自分用のライトがあると安心です。テントに小さなイルミネーションライトを飾る人もいて、夜の雰囲気がぐっと変わります。

デジタル機器を充電する。 スマホ、カメラ、ドローン、アクションカメラ、タブレット、ノートパソコンなどは、キャンプ中に思った以上にバッテリーを消費します。特に冬は、低温によってスマホのバッテリーが急速に減ることもあります。ポータブル電源があれば、複数の機器を同時に充電できるため、車のUSBポートを取り合う必要もありません。

車載冷蔵庫を動かす。 これも、多くの人がポータブル電源を購入するきっかけとなる用途です。車でキャンプに出かける際に車載冷蔵庫を持っていけば、飲み物や食材、さらには医薬品なども適切な温度で保管できます。車載冷蔵庫の消費電力はそれほど大きくなく、一般的には40~60W程度ですが、継続的な給電が必要です。そのため、ポータブル電源は有力な選択肢になります。また、車載冷蔵庫を12VのDC出力端子に直接接続すれば、インバーターによる変換ロスを省き、電力をより効率的に使えます。

調理用の小型家電に給電する。 電気ケトル、小型炊飯器、コーヒーメーカー、電気グリルなどは消費電力が比較的大きいものの、短時間であれば使用できる場合があります。朝にお湯を沸かしてコーヒーを淹れたり、夜に小さな鍋料理を楽しんだりすることもできます。直火が禁止されているキャンプ場や、火気の使用が制限されている時期には、電気調理器具が選択肢になることもあります。日本のキャンプ場では電気調理器具の使用が認められている場所もありますが、ルールは施設によって異なります。

冬キャンプで暖房器具に給電する。 電気毛布、充電式カイロ、消費電力の小さい電気ヒーターなどは、寒い季節のキャンプで役立ちます。消費電力は比較的大きい機器もありますが、冬のキャンプを快適に過ごすうえで便利です。電気毛布の消費電力は約50~100Wが目安で、ポータブル電源の容量や設定によっては一晩使える場合もあります。小型の電気ヒーターはさらに多くの電力を消費するため、短時間の使用でも消費電力量に注意が必要です。

医療機器や特別な用途に給電する。 キャンプ中にCPAP(持続陽圧呼吸療法)装置や、継続的な電源供給が必要な医療機器を使用する人もいます。純正弦波出力に対応したポータブル電源は、こうした機器の電源として利用できる場合があります。また、UPS機能を備えたモデルでは、停電時の電源切り替えによる中断を抑えられるものもあります。ただし、使用する機器との適合性や必要な連続稼働時間を事前に確認することが重要です。

非常用のバックアップ電源として使う。 キャンプ中の電力消費が少なくても、ポータブル電源があれば万が一の備えになります。車のエンジンがかからない、スマホのバッテリーが切れる、夜間に追加の照明が必要になる。こうした予期せぬ事態でも、電源を確保できていれば安心感につながります。

キャンプにはどのくらいの容量のポータブル電源が必要?

必要な容量は、使用する電化製品の消費電力と使用時間に応じて計算する必要があります。

必要な容量(Wh)=すべての機器の消費電力(W)×使用時間(h)÷0.85

0.85は、インバーターの変換効率を概算した値です(直流から交流への変換にはロスがあり、実際の効率は80~90%程度です)。直流機器(12V端子に接続する車載冷蔵庫など)の場合は、インバーターが不要で、変換効率も高くなるため、0.95で計算します。

キャンプの日数やシーンに合わせたポータブル電源の容量選びを解説するインフォグラフィック

キャンプの日数やシーンによって、必要な電力量はどう変わる?

キャンプの日数が長くなるほど、当然ながら必要な電力量も増えます。ただし、電力量の需要が日数に比例して増えるとは限りません。スマホや照明のように毎日使う機器もあれば、冷蔵庫や電気毛布のように特定の時間帯だけ使う機器もあるためです。

一泊のキャンプ: スマホ、キャンプ用ランタン、カメラだけを持っていく場合、必要な電力量はおよそ100~200Whです。大容量のモバイルバッテリーで十分にまかなえることもあります。車載冷蔵庫を一晩使う場合は、冷蔵庫だけで約300~400Whが必要になるため、ほかの機器も含めると、合計で約500Whが目安になります。

このような用途には、Piforz GT500が適しています。GT500は500Whクラスの容量を備え、重量は約7kgなので、一人でも無理なく持ち運べます。

二泊三日のキャンプ: 日本では、週末に二泊三日でキャンプを楽しむスタイルも一般的です。基本的な機器(スマホ、照明、カメラ、車載冷蔵庫)を使う場合、一日あたりの電力消費量は約0.5~0.8kWh、三日間では合計約1.5~2.4kWhになります。充電せずにバッテリーだけで三日間まかなうなら、1800Wh以上のポータブル電源が必要で、重量も20kgを超えることがあります。ただし、実際のキャンプでは、これほど大きな電源を持ち運ぶ人ばかりではありません。日中に車で移動しながら充電したり、100~200Wの折りたたみ式ソーラーパネルを持参したりすれば、バッテリーは夜間の使用分を中心にまかなうだけで済みます。

充電方法も考慮して計算し直すと、一日の消費電力量が520Whで、日中の車載充電によって300~400Whを補える場合、バッテリーから一日に供給する必要がある電力量は実質120~220Whです。三日間では、バッテリーがまかなう電力量は合計約400~660Whになります。そのため、700~1000Whのポータブル電源が選択肢になります。Piforz GT1500は約1200Whの容量を備えており、一日半程度の電力需要をまかなえるため、雨天時などに備えて余裕を持たせたい場合にも適しています。

冬キャンプで電気毛布を使う場合: 電気毛布の消費電力は一人用で約50Wが目安です。8時間使用すると、約0.4kWhを消費します。照明やスマホの充電も含めると、一晩に必要な電力量は約0.5kWhになります。一晩中、電気毛布を使いたい場合は、500~700Whのポータブル電源が目安です。二人用として電気毛布を2枚同時に使う場合、消費電力は合計約100Wとなり、8時間で約800Whを消費します。変換ロスも考慮すると、必要な容量は約940Whとなるため、1000Whクラスのモデルが適しています。Piforz GT1500なら、容量に余裕を持たせたい場合の選択肢になります。一人用・二人用の電気毛布に対応でき、冬キャンプでの暖房や充電にも活用できます。

ソーラーパネルでポータブル電源を充電する方法

ソーラーパネルでポータブル電源を充電する際は、パネルを電源のソーラー入力ポート(通常はXT60端子、またはMC4変換アダプターを使用)に接続するだけで、充電が自動的に始まります。実際に注意したいのは、パネルと電源の適合性です。

まず、ポータブル電源のソーラー入力上限を確認しましょう。 各ポータブル電源には、主に2つの重要な仕様があります。最大ソーラー入力電力(W)と入力電圧範囲(V)です。ソーラーパネルの合計出力は入力上限を超えないようにし、直列接続した場合の合計開放電圧も電圧上限を超えないようにする必要があります。上限を超えると、充電コントローラーが故障するおそれがあります。一方、入力が小さすぎると充電に時間がかかります。

ソーラーパネルの選び方。 たまに補充電する程度なら、100~200Wの折りたたみ式ソーラーパネルで十分です。しっかり充電したい場合は、ポータブル電源の入力上限に近く、かつ上限を超えない合計出力のパネルを選びましょう。たとえば、入力上限が400Wの電源なら、200Wのパネルを2枚直列接続するか、400Wのパネルを1枚使用する方法があります。

実際にどれくらい充電できる? ソーラー充電の発電量は、天候によって大きく変わります。晴れた日の正午には公称出力の70~80%程度に達することがありますが、曇りの日は10~20%程度にとどまる場合もあります。200Wのソーラーパネルなら、晴天時に1日あたり有効日照時間を4時間として、実際には約0.5~0.6kWhの電力量を補充できる計算です。

ポータブル電源を使ってキャンプをするときの注意点

キャンプでポータブル電源を使うのは難しくありませんが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。気をつけないと、使い勝手が悪くなったり、トラブルにつながったりする可能性があります。

出発前にしっかり充電しておく。 これは最も基本的でありながら、意外と忘れがちなポイントです。ポータブル電源を空の状態から満充電にするには、ACコンセントで数時間かかるのが一般的です。出発前日の夜に充電して100%にしておけば、キャンプ場に着いてから電池残量を心配せずに済みます。ソーラーパネルで充電する予定なら、パネルと電源の仕様が適合しているか、必要な接続ケーブルがそろっているかも確認しましょう。

温度に注意する。 日本では春から秋にかけてキャンプ中の気温が大きく変わり、冬の山間部では氷点下になることもあります。リチウムイオン電池は低温になると使用できる容量が減少し、充電にも制限がかかります。冬キャンプでは、できるだけポータブル電源をテント内や保温ケースに入れ、氷点下の環境に一晩中さらさないようにしましょう。一方、夏は直射日光の当たる車内やテント内に放置しないことが大切です。高温になると保護機能が作動したり、バッテリーの寿命に影響したりするおそれがあります。

ポータブル電源をテント内で使う場合は、設置場所に注意する。 ポータブル電源は排気ガスを出さず、火を使う機器でもありませんが、リチウムイオン電池には極端な条件下でリスクがあります。電源はテントの外の風通しのよい場所、または前室に置き、寝袋のすぐそばには置かないことをおすすめします。テント内に置く必要がある場合は、十分に換気し、寝袋や燃えやすいものから離して設置してください。

出力ポートを使いすぎない。 キャンプでありがちな失敗の一つが、あらゆる機器を同時に接続してしまうことです。ACコンセント、USBポート、車載充電ポートを同時に使うと、消費電力の合計がポータブル電源の定格出力を超える場合があります。接続する前に、同時に使用する機器の消費電力を合計し、定格出力を超えないようにしましょう。特に電気毛布や小型電気ヒーターを使う場合は、注意が必要です。

直流ポートを使うと電力を節約できる。 車載冷蔵庫、キャンプ用ランタン、扇風機など、12Vの直流ポートに直接接続できる機器は、ACコンセントではなく直流ポートを使うのがおすすめです。直流のまま給電すればインバーターによる変換ロスを抑えられ、同じ容量でもより長く使えます。多くのポータブル電源に車載充電用ポートが備わっているのも、このような用途を想定しているためです。

消費電力の大きい機器を一晩中使い続けない。 電気毛布や電気ヒーターなどを一晩中つけたままにすると、明け方までにバッテリーが切れてしまう可能性があります。タイマーを設定したり、就寝前にしばらく使って暖まったら電源を切ったりするとよいでしょう。一方、冷蔵庫は断続的に動作するため、消費電力を比較的抑えやすく、一晩中使用することもできます。

バッテリー残量に余裕を残す。 バッテリーを0%まで使い切るのは避けましょう。リチウムイオン電池は深い放電にも対応していますが、残量を10~20%程度残しておくほうが、バッテリーの寿命を保つうえで有利です。また、キャンプ中にスマホの充電や照明など、急に電力が必要になることもあります。少し余裕を残しておけば、いざというときにも安心です。

Join Our Newsletter

上部へスクロール